2008-01-01から1年間の記事一覧

日本の将来は如何に?価値を創造するということ。

先日、乃木坂にあるギャラリー間で、安藤忠雄さんの初期の傑作である住吉の長屋の実物大模型を見に行った。ギャラリートークがあったためか、実に多くの老若男女で狭いギャラリーはすし詰め状態でした。私も後ろのほうで立ち見でいつもの安藤節を堪能しまし…

Life is beautiful.人生とは、かくも面白く美しい。

昨夜、日本一の画商として知られる、吉井長三さんの“銀座画廊物語”(角川書店)の出版記念会があり参加しました。 吉井さんとの出会いは、私の患者さんとしてが最初ですが、もともと画家を目指していたこともある私にとっては、医学以上の、美術の世界の師匠…

ファンであること

僕は本来かなりの天邪鬼です。他の人が有名な芸能人とかスポーツ選手もしくは著名なセレブなどに、素直に憧れの眼を向けてサインしてくださいなどと近づくことを尻目に見ても、自分から近づくことはまずありません。米国の学会帰りの飛行機で隣にゴルフの丸…

眠れぬ夜の為に

以前、細川さんが総理を退任してから修行し、陶芸のプロとして大成されたことを紹介した。今、京都で老舗の道具屋さんで展示会をしています。これも素晴らしいのですが、僕は、細川さんの書には今までの蓄積があるためか、本物の芸術の輝きがより感じられま…

百聞は一見にしかず

自分でもあまり分からない分野のワインですが、今回とても貴重な経験ができました。ワインを知りたかったら、最高のワインを味わうこと。これこそが百聞は一見にしかずです。眼科手術でも世界最高の深作眼科の手術を受けた方は、この一見を深く味わっていま…

青年は荒野をめざす。

僕が高校生の頃はいつか海外を旅して、世界の中で活躍してみたいと思ったものでした。今より気楽に海外に行けない頃です。五木寛之の小説にある”青年は荒野をめざす“などの本に影響も受け同じ道を辿ったこともありました。高卒後は宮崎の航空大学でパイロッ…

見ること、視ること、観ること、診ること。

日常の中で、私は多くの“みること”の中にあります。 最も多くの時間を使うのは、仕事の中で患者を診ることです。眼科手術を専門としていることから、当然、眼の問題の方の来院がほとんどです。 深作眼科はすっと以前より、白内障手術での評判が高く、すでに…

匠の人々

最初の写真はかつての首相の細川護煕さんとのショットです。背景には私が多くの国際眼科学会で受賞したトロフィー類の一部の展示が見られます。 すでに多くの方に知られていますが、細川さんは文章も名人であり、かつ陶芸では既に有名で、陶芸家のプロとして…

本物との出会いは幸せのサイン

この女性のうなじを描いた、ひどく色っぽさも感じる絵には、老成の画家を窺うだろう。 しかし、正解は18歳頃のパブロ、ピカソの絵です。これは吉井さんの所有でパリの吉井画廊にありますが、一般には公開してませんので、この絵を見たときには幸せの気持ちで…

僕の大好きな赤ひげ

僕の大好きな赤髭 少し前に、朝日新聞の人脈記にて、各科の医師が紹介された。題して、“ブラックジャック達”とあった。この医学の名医を紹介した朝日新聞の企画で人選につき多少の相談があった。私は、やはり世界的に活躍している、腕のある名医を紹介したほ…

パリの空の下セーヌは流れる。美食と芸術の都

急遽5月直ぐに、フランスに向かいました。毎年かならず参加する海外学会以外での渡航は直前の予約などが多い。今回も直前に決まったものです。 海外で暮らすならパリが思い浮かぶくらい、興味深いものが多い。 磯崎さんや安藤さんなどの影響などの影響もあり…

宇宙船地球号

世界的な建築家で、日本だけでなく、むしろ世界での活躍で知られる、磯崎新先生から、群馬県立美術館での建築美術展に来ないかとお誘いを受けました。先日、私の所にいらした後に、羽田から中国に向かい3箇所を巡って帰国して、すぐに群馬の展示会に入ったそ…

敷島の大和心を人問わば

敷島の大和心を人問わば、朝日に散りぬ桜花かな。 日本人の美意識の心はなんだろう、と考えたときに、朝日の中でひらひらと舞い散っていく桜の花びらのような、光と陰、微妙な色味と変化、移ろい行く瞬間の美しさではないか、と思えてきたわけです。 本居宣…

2008年度ASCRSアメリカ白内障屈折矯正手術学会制覇

白内障手術、近視矯正、老眼矯正、緑内障手術などでは世界最高の眼科学会がアメリカのシカゴで4月3日から9日まで開催されました。 僕にとっても一年で最も重要な学会です。特に世界中の代表的な眼科外科医がその技術やアイデアを競う、眼科では最も歴史があ…

悠久の時の流れの中で

[: 海外の眼科学会では、普段はなじみの無い場所で行なわれることも多くあります。写真の場所は、トルコのイスタンブールです。イメージが湧かないこともあり、事前に何となく不安感がありました。しかし、これは全くの杞憂であり、トルコがこれほど興味深い…

広い世界を知る志と本物を見る心

2008年3月18日 人は常識という既視感に似た感覚に縛られています。初めて見るものや会うものに対してさえ、従来からの知識や偏見により先入観を持つものです。常に第三者として偏見無く判断するのは、よほどの知的な訓練を受けているか、今までに偏見を持つ…

大航海時代

ヨーロッパの学会は、毎年場所を変えて、歴史ある土地で開催されることが多いのです。この年のヨーロッパ白内障屈折矯正学会ESCRSは日本ともなじみの深いポルトガルのリスボンで開催されました。 写真は昔は宮殿の中庭であった場所です。豊かな歴史と豊か当…

見ることと、視ること。

見ることと、視ること。見るということは何でしょうか?人間の得る情報の9割は眼から入るといわれます。それほど重要な現象ですが、見ることについてあまり考えることはありません。 見るとは、物に当たった光の反射や透過の波長が眼の角膜、前房水、水晶体…

自我からの開放

時間があると、海の下に潜ることが多くあり、すでに800本以上潜っています。 スキューバーダイビングがまだ珍しかったころから、ライセンスを持ち、毎週末には、伊豆半島などに土曜日の朝早く出かけ、タンク二本を潜ったものでした。 海外でも、圧縮空気のタ…

幸せの時間

動物園では、人気者のライオンとシマウマがいます。ライオンはやはりたくましくかっこいいし、シマウマは縞模様が美しく可愛らしいものです。しかし、自然の中での動物は厳しい自然の掟の中で生きています。 南アフリカでのサファリ中に、シマウマを食べるラ…

失われた世界

2008年3月3日 南アフリカの話を前回はしましたが、多くの方にとって南アフリカはイメージしにくい国でしょうか。しかし、次回のサッカーのワールドカップは南アフリカであることは知られています。ワールドカップを単独で開催できる国はかなりの大国であるこ…

光陰矢の如し、学成り難し

光陰矢の如し、少年老いやすく、学成り難し。 光は日で陰は月の意味で、月日の経つのは早いことを意味し、しかも学問は見極めることは難しい、と昔の賢者は述べています。 昨日やっと今年のASCRSアメリカ白内障屈折矯正手術学会へのビデオDVDを提出しました…

ゴルファー、イン、パラダイス

日本でも、ゴルフは大人気ですが、少し年齢が上であり、もしくは経済的負担に耐えられるスポーツのような見方をされます。しかし、ゴルフの発祥は16世紀ごろ、オランダの船待ちの船員が凍った氷の上で、石を木の棒で打つ遊びをして、コルフと呼んだことが最…

天高く静かなる青空の中に

天高く馬肥ゆる秋、という言い回しがあります。空が高く感じられるほどに澄み渡り、馬も肥えるような収穫の秋。という意味でしょうか。写真を見ていると、こんな静かな季節を想像してしまいます。静けさの中に澄み切った秋空が広がり、季節のすがすがしさが…

お熱いのがお好き

昔のコメディーの傑作でSome like it hot(お熱いのがお好き)というのがあります。マリリンモンロー主演で舞台はフロリダということになっていますが、写真にあるようにサンディエゴのリゾートホテルのコロネードホテルで撮影が行われました。ギャングの犯…

早起きは三文の徳

夜更かし型の私には早起きは難しいのです。海外の学会の準備は、夜中にビデオ編集など行っており、出来上がるまでやると、夜のしじまに朝日が差し込むまでスタジオにいることとなります。ビデオ編集室は研究室のあるSTビル内にあります。朝6時ごろに終了…

匠の技との出会い

] 2008年2月17日 時に、驚くほどの匠の技に出会うことがあります。ときには無理しているのかと思えるほどのこだわりです。 写真は、安藤忠雄先生の設計した住居では最高傑作だと思う、城戸崎先生のお宅の中です。丁度、雨の昼下がりで、光量が少ない日でした…

Yes, we can.

以前に、バラク、オバマ民主党候補がひょっとしたら次期米国大統領にになるかもしれないと書きました。最近、このオバマが気になり、彼の演説を出来るだけ聞きます。彼は対立候補と違って、相手を中傷することをせず、前向きな姿勢です。彼は、希望と結束(ho…

スワンプツアー

スワンプツアー 世界で最大の眼科学会はAAOというアメリカアカデミー眼科学会です。毎年、世界中から5万人ほどの、熱心な眼科医が参加します。私は1990年からのメンバーで、毎年発表しています。参加者の規模から見て採用演題が極端に少なく、発表演題に採用…

あっちむいて、ほい

あっちむいて、ほい。の遊びは、日本中で子供の頃に経験した遊びでしょうか。 誰もが、何のことか、普通のことでしょう、と思いますか? 人は自分の経験の中から判断します。学習によって間接的な経験をすることも可能ですが、感情は学習できません。 もしも…