パリの空の下セーヌは流れる。美食と芸術の都

急遽5月直ぐに、フランスに向かいました。毎年かならず参加する海外学会以外での渡航は直前の予約などが多い。今回も直前に決まったものです。
海外で暮らすならパリが思い浮かぶくらい、興味深いものが多い。
磯崎さんや安藤さんなどの影響などの影響もあり、建築を少し勉強している中で、ル、ゴルビジェ設計の家を訪ねた。ゴルビジェ財団が保存しており、特徴的な、光を取り入れることを重点的に考えた構成が良く分かる。安藤さんの住居建築には多くの要素が取り入れられており、強い影響が理解できた。

吉井さんは実に多くの有識者を知人に持つ。芸術関係だけでなく、美食関係や政治家、俳優、歌手など知れば知るほど驚きです。吉井さんの予約で、ラ、トール、ダルジャンの食事に出かけた。向かいにノートルダム寺院が見渡せる最良の席であった。さすがにナンバー付の鴨料理はおいしかった。さらに、吉井氏が選択した数十年ものの赤ワインは、実に芳醇な香りと濃厚な奥深い時の流を感じ取れる、今まで出最高の味であった。吉井さんを通して、なぜ人間はより美しい芸術を求め、さらに美味なる至福の食事とワインを求めているのか、一端を知った気がした。

写真は横になったが、ここ、ラ、トール、ダルジャンの経営者の方と吉井さんです。長い間、一定のレベルを保つことは何でも難しいことです。

有名な画家のカトランの奥さんと、吉井さんと僕がカトラン画にいます。カトラン絵は私の事務所にもありますが、ラ、トルーム、ダルジャンの玄関から入るとタピストリーであります。どうもカトランとレストランオーナーとは、いとこのようです。

南フランスのサントロペに移動して、La Poncheという有名な俳優などが利用するホテルにいます。隣の男性とずっと話していたのですが、かれはピカソを十数年家族同様に中に入り込んで写真を撮り、何冊も写真集を出している方で、ダンカンさんといいます。僕はピカソが好きなので、彼から聞くピカソの話は実に楽しかった。

サントロペは美しい海辺の風景で牧歌的な風情の田舎であるが、現実はかなり高級なリゾート地で人の出入りを制限しているようだ。日本人はまず見ないが、フランスのいかにも田舎である。

パリのオランジェリー美術館は長く改築していたが、最近再開した。やはり長い半円のモネの睡蓮の連作が素晴らしい。モネの頂点を示すと言える。この後のモネは睡蓮を多作したが、どんどんと色が濁っていくのが分かる。なぜだか分かりますか?モネは白内障だったのです。晩年はほとんど見えなくなり、助手に絵の具を置かせて、感で色を置いていたので、色が汚く混濁して混色してしまっています。

ロダンの代表作、考える人です。これはもともとダンテの神曲に出てくる地獄門をつくりその門の一番上の彫塑として作った。拡大と縮小を得たが、独立して考える人として作られた。私も小さいがロダンの考える人を得て、日々考えながら行動するような習慣のきっかけとなっている。