宇宙船地球号



世界的な建築家で、日本だけでなく、むしろ世界での活躍で知られる、磯崎新先生から、群馬県立美術館での建築美術展に来ないかとお誘いを受けました。先日、私の所にいらした後に、羽田から中国に向かい3箇所を巡って帰国して、すぐに群馬の展示会に入ったそうでした。磯崎先生の最近の活躍はますます輝きを増すように思えます。
建築の素人である私ですが、最近建築について勉強する機会が増えてきています。先日の米国学科学会で受賞したシカゴでは、受賞日の翌日に、郊外のオークタウンを訪れ、ライトの多くの業績を見て、またライトを直接知っているオークタウンのご老人のガイドからライトの破天荒な生活を聞いて、非常に面白かった。多くの家を見たが、やはりユニティ−テンプルが日本的な要素を取り入れたその後を伺わせる良作であると思いました。ライトはスキャンダルで引退したようであったのですが、65歳にまた復活して、その後の落水荘のような従来の住宅とは全く違う傑作や未来的なニューヨーク市グッゲンハイム美術館を生み出しました。
シカゴから帰国後の数日後に訪ねた、山梨県にある吉井さんの清春芸術村も桜の名所で名画の数々だけで無く、素晴らしい建築群を見れます。吉田五十八さんの設計の梅原画伯邸やルオーの教会や木の上の茶室などは実に興味深いものです。安藤さんと親交の深い吉井さんは新たな美術館を計画しています。
今回の磯崎新先生の上海で建築中の巨大な建物の模型も展示してありました。2枚目の写真ですが、真ん中の曲線は流体力学的に計算された曲線であり、両側の模様は漢字にヒントを得ているそうだ。美術館の建築が多いのですが、当時では異色であった、自然光をふんだんに取り入れる設計が非常に興味深く思いました。この上海の巨大建築は2つのホテルや店舗、事務所などともに、流体力学から取り入れた構造物のあるところは美術館だそうです。帰りの新幹線でも磯崎先生と隣り合ってお話ししてきましたが、茶室のような伝統的な日本建築にも深い造詣があり、この後も直ぐにパリに行かれるようです。
私がシカゴのアメリカ国際学会で第一位の評価で表彰を受けたことでか、その直ぐ後に欧州で出す、英語の手術教科書の2つの計画への分担執筆への招待を受けました。昨日やっとひとつは完成してスペインへと送付したところです。
吉井さんは驚くほど懐の深い方で、その芸術家の交友域は日本をはるかに超えて世界の芸術家に広がっています。僕の憧れでもある吉井さんの本拠のフランスへにお邪魔しようと、そして、あす私もパリに急遽行くことになりました。
いまや、地球は狭くなってきています。著名な建築家は世界中での設計を依頼され、芸術も世界に普遍的な流通性を持ちます。私の眼科手術の分野でも世界中で仕事をしています。
まるで、地球がひとつの宇宙船のようなものです。このような中でいがみ合ったり、環境を協力して維持する努力をしなかったりすることは、このかけがえの無い地球を痛めつけ、ひいては自らを傷つけることになります。特に地球温暖化は現実的な人類の脅威です。一人一人が少しでも地球の環境を守るための努力をしなくてはなりません。
医療の成果や効率は、眼科の場合は、いかに良い眼科手術を初めから施行できるかにかかっています。初めに最適な眼科手術が出来れば、その後は地元で経過を見れば良いわけです。世界最高レベルの医学は、世界トップの建築や歴史に残る芸術と同じなのです。ただ違うのは人間の身体にたった2箇所しかない極精密な機能器官であることです。やり直しは効きません。常に最高の結果を最初から出すことが重要です。
深作眼科は日本国中からあらゆる眼科手術を求めて来院します。手遅れとならないように、早期発見早期治療をするために、お友達、家族などに、早く深作眼科を教えてください。我々は世界最高の設備と最先端の技術で患者さんの願いに応えて行きたいと思います。