春が来た。でも網膜剥離手術や緑内障手術や白内障手術は待った無しで殺到する

 

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春が来た。今日は少し早めに手術を終えた。深作眼科六本木院前の東京ミッドタウン横の公園に来た。まるでニューヨークの我が家前のセントラパークのようで、ホッとする。それにしても、毎日毎日遅くまで人を救うために手術をしている。特に深作眼科横浜院では網膜剥離緑内障は毎日10件以上も行っている。手術しないと失明する可能性があり、患者も必死で早くしてほしいと願う。すると予定件数より多い臨時手術も入れることになり、真夜中までの手術となる。スタッフには割増の残業代を支払い、タクシー券を渡したり帰れない者にはホテルの部屋を提供する。これでは手術代より経費の方がはるかにかかり赤字となる。公的補助など一切無い。こんな無理をして人々の目を救っている。すると事務方から、労働基準局に残業の時間など報告が必要だと報告があった。残業が多いので注意があるかもしれない、という。そうなれば、逆に聞きたいものだ。大学など大きな補助金を得ている病院の眼科が、6時くらいで帰り、多くの網膜剥離緑内障患者をそのまま失明させたり、手術を失敗して、僕の施設に実に多くの患者が助けを求めてくる。彼らの尻拭いをしているのだ。ところが彼らは6時ごろに帰り楽をして、尻拭いで治してやっても感謝もしない。誰も長時間働きたくないし、他の者の尻拭いなどしたく無いし、夜中まで働いて赤字になどなりたくない。患者を救ってやらないと、という使命感だけで、かなり無理をしている。この上さらに残業時間が多いなどと、もしも注意されるようなことになれば、もはや僕の我慢も限界となる。役所が責任を持って人々の失明を救ってみろ、もう僕はやらない、と怒るであろう。でも現在のところ何の連絡もない。僕が断ったら、毎年数千人の失明から救う行為が、この世から消えることぐらい知っているからなのだろう。しょうがない。人を救うということは、選ばれた能力の者の責任、と覚悟する

しかないのだろう。