深作眼科の世界最多の網膜剥離手術症例数には理由がある


最近はまたとくに職務が忙しいのだが、その中でどうしても断りきれずに、イタリア眼科学会での講演招待でミラノに出向いた。写真はこの学会中での講演写真である。この学会はヨーロッパ中から医師が集まるが、何と1週間もみっちりとスケジュールがある。まずはイタリア眼科学会で網膜関係の発表と緑内障の発表が2日間、続いてイタリア白内障屈折矯正手術学会で白内障と近視老視矯正などの2日間、さらに最後にOSN(Ocular Surgery News)という世界中で眼科の専門誌を発行している専門部会でのLive Surgeryでのすべての分野での数十例にわたる手術の生中継と質疑応答が2日間ある。この手術生中継はカメラを左右の二台使って立体画像で会場では見せていた。ここで感心したのは、ヨーロッパは白内障と網膜硝子体手術の同時手術がごく一般的であることを再確認できた。つまり、我々の深作眼科で行っていることが世界では標準であるやり方なのだ。ただし、正直言って、すべての手術手技は深作眼科の手術のほうが圧倒的に正確で綺麗であることだ。私は国際眼科学会で手術手技やその内容についての審査委員を長くやっていて、つい技術力を評価する癖がある。その目から見て、やはり深作眼科の技術力は世界最高であることが、欧米各国の代表的手術名人の手術と比較しても、明らかに深作眼科が勝っているのを確認できたのである。
以前から、実は深作眼科は白内障手術では日本では圧倒的に多くの手術を施行していて20年ほど世界ランクでも1位である。そして、10年前くらいから網膜硝子体手術件数でも日本では一番多かった。この手術件数のアンケートを新聞社がとってはいたが、アンケートでは正確な数字が出るわけがないので、つまり各施設が勝手な数字を書いてもそのまま乗ってしまうので、数字自体が意味が無いので、当院ではアンケート自体に答えなかった。ところが、昨年度に近年制定された情報開示請求権を使って、朝日新聞社厚生労働省に手術件数の開示を請求した。この厚労省の手術件数は保険点数の計算する資料なので、嘘はありえない。初めて真実の数字が出たのである。この、数字が当方も知らないうちに週刊朝日に出た。眼科のメーカーの人間がこのコピーを持参した。その時に、深作眼科が日本ではすべての手術件数で、圧倒的に日本で第一位であることが正確な厚労省の数字で明確になった。当方もそんな調査結果はその日に初めて知ったのである。そして、朝日新聞からアンケートが来た。一方で、多くの患者が深作眼科を知らないが為に、他で眼の手術をすでに受けてしまい、結果が悪く、深作眼科に最後の望みで日本中からいかに多くの患者が来ることか。彼らの共通の嘆きは、「深作眼科を早く知りたかった。」ということに尽きる。これらの事情と、朝日のデーターは厚労省からのデーターであり信頼できるだろうとアンケートにそのままの当方の手術件数を記載して送った。すると、朝日新聞は、今年の出版物で、眼科手術件数の全国ランキングを出した。当然、深作眼科が断トツの一位で網膜硝子体手術件数が昨年度には1511件あった。多くの施設が深作眼科の手術件数の多さにびっくりしたのだと後で聞いた。しかし、ここで改めて言うが、ずっとそれ以前から一位の件数なのだ。今更な結果なのである。
多くの施設や眼科医からは称賛で包まれていたが、中には嫉妬心でやっかみを述べる輩も居た。ある親しくしている大学教授から聞いたが、某大学の某医師(もちろん誰だかは特定できている)2−3人が、あろうことか、深作眼科が簡単な多くの症例をチョコチョコと簡単に手を出しているのではないか、とかたいそう侮蔑する悪たれを会合で述べたそうだ。はっきり言って、その2−3人の輩の施設でぐちゃぐちゃになった、つまり手術を失敗した患者達を深作眼科で多数救っているのだ。このようなふざけた嫉妬心での嘘八百を並べる暇があったら、自分の下手糞な手術を少しは勉強して反省したらどうかと、私にすれば珍しくその2−3人の輩に非常に腹が立った。私がその下手糞な手術の結果を救ってやっているのにもかかわらずにだ。しかも中には、その馬鹿な輩から失敗の手術を受けた数人の患者さん達が、その輩達を裁判に訴えたいというのを、私が穏やかに「そんな人を恨んでもあなたの精神は救われない。私が剥がれたままの網膜剥離は直しますよ。」と説得していて、その不愉快な某医師連中をかばって救ってあげているのにだ。
私が猛烈に不快な理由は、このような不愉快なことを述べた連中は、裏を返せば、このような嫉妬心や歪んだ自尊心で自らを飾り、一方で弱い立場の患者の失明への恐怖を救うどころか、劣悪な手術技術しか持ち合わせていないので、もうどうしようも無いほどにぐちゃぐちゃな眼にして反省するどころか誤魔化している連中でもあることだ。私は、ますます、多くの日本人の困難な患者を救ってやらなければと、さらなる闘争心に燃える自分を感じている。

この写真は13歳のスポーツ少年の眼である。運動中、眼に相手の手や頭がぶつかり網膜剥離を起こしたらしい。そして、町医者から紹介されて、T大学の関連病院KN病院を受診した。そこで、バックリングによる網膜剥離手術を受けた。しかし、視力はどんどん悪くなり、0.01(矯正で0.06)とほとんど使えない視力となった。断層撮影すると薄く網膜は剥がれている。バックリングの手術では網膜剥離は根本的には治らない。この世界の常識が日本では全く通用しない。KN病院の医師は家族にだんだん良くなってくるのでもう少し待ってくれと述べている。それが逆にどんどんと悪くなっている。術後一か月でほとんど見えなくなった。網膜に白い線が見えるが、これは網膜下の増殖膜である。子供の網膜下の液は非常に粘調度が高くて、薄い剥離でも吸収はされない。また、外傷やアトピーなどの破れは、網膜の最も外側か、網膜のさらに周辺の毛様体扁平部であることが多い。この場所は絶対にバックリングでは押さえられないし、絶対に治らない。手術の話をすると、母親が天下のT大学のTKN病院の医師がもう少し待ってくれと言っている、となにやら矛盾することを言う。私も世界で最も多くの手術をして世界ランク一位に長くおりアメリカの眼科学会で指導的立場にあるのに失礼な話だと、迷っているならもう手術はやめましょう、とこちらから断った。しかし、13歳の息子のほうが偉かった。「先生手術をしてください!」と必死で頼んできた。彼は、TKN病院での手術後にほとんど全く見えなくなったことを最も自覚しており、術後にさらに悪くなり今やほとんど失明している。また、通常はバックリングのメリットは白内障を起こしにくいのだが、TKNでは白内障も起こしていた。私も13歳の患者本人の必死の頼みで他の患者を診てから又呼んだ。母親も息子の病状と気持ちが理解できたのかTKN病院のマインドコントロールから離れ、手術を頼んできた。数日後に手術を行った。私が想像した通り、網膜の外側のPars Plana毛様体扁平部が破けて、さらにそこに続く網膜鋸状縁が剥がれ、水が網膜下に入っていた。網膜下液はこれも予想通り非常に粘調度の高い液であった。できる限り増殖膜を除去して、網膜下液を原因裂孔から除去した。この結果0.01の視力は0.6まで改善した。あのままにしておけば間違いなく、13歳のスポーツ少年は片眼を失明した。手術から3か月たち治癒した少年は、スポーツクラブの活動に復帰できた。

次の患者は、20歳の女性で、N県S大学病院で網膜剥離バックリング手術を受けた。しかも、手術後にさらに網膜剥離が悪化した為に、バックリングの追加手術を受けた。さらに、翌月に眼の中にガスを入れて俯せにさせた。しかし、その後3か月が経ち、視力はますます低下して0.01までになりほとんど見えなくなった。そこで、日本で一番良い眼科はどこかと多くの人に聞きまくり、やっと深作眼科にたどり着いた。この写真は網膜が剥がれていることが判る。

次の断層撮影ならもっとよくわかる。まさか大学病院で断層撮影OCTが無いわけが無いと思うが、経過は落ち着いていると言われたそうだ。視力は0.01で実質的に失明状態である。
いつもいつも思うが、網膜剥離になぜバックリング手術などするのか困ったものだと思う。バックリングの手術(エクソプラントもインプラントも)では硝子体の問題が残り本質的に治らず、良くて一時的に落ち着く寛解状態であり、激しいスポーツなどできなくなる。だから、ボクシングの選手が網膜剥離でバックリングの手術を受ければ引退しかないのだ。昔のT選手が国内では引退したのはバックリング手術のためだと言える。深作眼科の硝子体手術を受けて網膜剥離が完治すればボクシング、サッカー、体操、飛び込み水泳など眼に衝撃の加わるスポーツでも全く問題なく復帰できる。ただし、深作眼科のレベル、つまり世界のトップレベルの硝子体手術ではという条件が付く。残念ながら世界トップレベルの硝子体手術を施行できる施設はほとんどない。だから、先ほど怒ったような低レベルの硝子体手術をするような輩が、当方の圧倒的多くの手術件数を理解できずに、嘘八百の中傷を言えるのだ。我々の施設程、難しい患者が集まる施設は無い。何しろ日本中の大学病院や総合病院の眼科ですでに手術を受けて、失明の恐怖におののいている患者が毎日多数日本中、いや世界中から来るのだから。簡単な症例をチョコチョコやっているなどと、馬鹿げた邪推ほど不愉快なことは無い。なにしろ、他院でバックリングをした患者のシリコンバンドなどを無料で除去しているのだ。その後に、本式の世界レベルの硝子体手術を施行するのだが、なんせすでに散々手を付けている。眼の組織はぼろぼろになっている。世界のトップサージャンはまず使わない冷凍凝固を網膜の全周に置いてある。眼の中に毒性のあるパーフルオロカーボンが多く残っていて、網膜下に迷入しているなどよくある。網膜が剥がれているのにシリコンオイルが入れられており、すさまじい増殖膜が張っている。このような眼を直すことがどんなに困難な手術かわからないのかと、例のふざけた輩の妄言に怒り心頭なのである。しかも、いかれた妄言を言ったやつの施設で失敗した手術を直してやっているのだ。嫉妬心で狂った妄言を放つ輩の存在を人づてに聞いた心境を理解できるだろうか。患者は気の毒である。しかし、患者と共に、患者の眼をぼろぼろにしたその眼を直してもらっているのであるから、某大学の某医師は無礼な妄言を吐く前に、自らを良く鑑みて、「天に唾する行為」を深く反省してもらわねばならない。


話を戻す。S大学で施行し失敗したバックリング法でのシリコンバンドを、当院で外して除去し、硝子体手術の最先端の方法で手術を施行した。最先端と言ったのは、広域観察装置のBIOMで網膜の全体、さらに毛様体扁平部まで観察してすべての裂孔をふさぎ、原因裂孔から下液を抜いて、水晶体を温存する方法である。23Gでの無縫合で結膜をできるだけ痛めない。BIOMより簡単なResightでも良い。しかし、コンタクトレンズは駄目である。コンタクトレンズ使用では、網膜全体やその外側の疾患を完璧には操作できない。網膜手術の進んでいるドイツでは術者の7割がBIOMで手術を行う。一方日本では、真の意味でBIOMを使いこなせているのは深作眼科しかない。BIOMで網膜鋸状縁までの網膜すべてと毛様体扁平部までをすべて観察しながら、シャンデリアライトで照らし、両手でセッシやカッターを両手法で操作している。この図は手術後の写真である。こうしてすでに3回もS大学病院で手を付けて痛んだ眼であるが、当院で網膜剥離を直し、0.01から0.8まで視力回復できた。

次の症例は、43歳の男性である。前の子供たちと違ってやはり大人である。自分で危機を脱した。かれは、町医者から網膜剥離を指摘されT大学病院に紹介された。金曜日に入院して網膜剥離手術を月曜日にすることになった。土曜に日曜と手術医に検査を受け、網膜の孔がわからないが、手術中に見つけるからバックリング法で手術をすると説明を受けた。その話しぶりに自信が無いことが判ったし、世界の網膜剥離の事情をインターネットで調べたら、世界ではバックリングなどほとんどやっていないことを知ってより不安になった。そこでインターネットで日本で最も良い病院はどこかを検索して深作眼科を見つけた。彼が偉いのは手術当日の月曜日であったが、T大学病院を断って早朝に退院し、すぐに深作眼科に来院したことだ。当日も数十件の網膜剥離白内障の患者の手術で満床であったが、比較的軽い患者さんをホテル宿泊に変えてもらって、この患者を手術に入れた。上の写真のように網膜は剥離しており、確かに裂孔は見つからない。外来のコンタクトレンズでの見える範囲は網膜の全てではない。まして網膜の外側の毛様体扁平部は見れない。

断層撮影OCTでも網膜の半分が大きく浮いているのが判る。彼は、長い間オルソケラトレンズを装用しており、このレンズは網膜剥離の原因になる。つまり、夜間に平たい大きなハードレンズを装用して寝ると網膜は引っ張られかつこすられアトピーの眼をこするのと同じことが起きる。この患者がオルソレンズを装用していて網膜剥離があり網膜裂孔が見つからないとのことで、毛様体扁平部の裂孔と判断した。実際に手術中のBIOMで予想どうりの場所に破けがあった。若い網膜剥離の患者は外傷やアトピー、オルソなど広い意味で外傷の患者がほとんどである。そしてかなりの患者が網膜の外が破けている。これらにバックリン法を行っても絶対に治らない。よって、この患者はT大学病院を逃げてきて本当によかったのである。


上の写真は手術後の4日目で、治った写真である。上にまだ少しガスが残っている。深作眼科で初めから手術した患者の、眼の回復の何と早いことか。この患者は網膜剥離で視力が0.4まで落ちていたが、深作眼科で月曜日に手術して、金曜日には1.2の視力が得られた。本当に、心から思うが、手遅れにならないうちに、他で手を付けない状態で深作眼科に来院してほしい。これは宣伝ではない。日本人1億3千万人を全て救うことなど物理的に不可能である。ただし、毎日何十人もの手術をしているが、網膜剥離は半数以上が他でバックリング手術などで失敗した患者である。中には8回もすでに手術を受けて眼の組織がぼろぼろになっている患者がいる。一人でも救ってやりたい。でも最高の結果を出したい。それにはやはり手を付けずにできるだけ早く来てもらうしかない。僕らの報酬は患者の感謝の笑顔である。その為に毎日命を削って患者に奉仕している。我々の仕事はまさに使命感に基づいた自己犠牲によって成り立っている。ぜひ、深作眼科のことをできるだけ多くの人に勧めて、人々を幸せにしてやるお手伝いをしてください。情けは人の為ならず。必ず、良い結果となって戻ってきます。明日もまた40件程の手術です。最近は私は毎日、網膜剥離ばかり10件以上手術します。しかも、最難関の手術ばかりです。手術室が6室あって、私の弟子達も同時にやるのでかなり壮観です。最新の硝子体手術機械のコンステレーションも3台活躍しています。他に硝子体、白内障手術の最新の機械が6台稼働しています。それでも年に一万例ほどがやっとです。1万例の中の硝子体手術が1511例だったのです。しかも、この多くは網膜剥離手術です。ちなみに、深作眼科で初めから網膜剥離手術した患者は全例が治癒しています。100%の治癒率は世界で最も多くの経験と努力の賜物です。