2年に1回行われる、公募日本の絵画という絵画の大型コンペにて、2019年度のグランプリ大賞を受賞しました。
芸術の世界でも世界の頂点を目指して制作活動をしています。10年ほど前に、パリの画廊にピカソの孫が相続したピカソ絵画の傑作を持参しました。ピカソの写真を20年以上撮り続けたデイヴィッド・ダグラス・ダンカンさんから、南仏のサントロペでピカソの思い出を一晩中聞いていました。そんな記憶もあるし、ピカソの制作の場を訪ねたこともあり、ピカソの孫が持参した絵を購入しないかとの申し出には迷いました。
そして、神の啓示が起きたように、一晩考えていた僕に決意が生まれました。ピカソの絵は一枚でもここまで感動をもたらせたのだ。購入すればその感動はあるだろう。でもこの一枚だけだ。それならば、ピカソを超える画家になろう。もっとずっと多くの感動を得るであろう。
こうして、プロの画家へ多摩美大の大学院も卒業しパリの美学校やニューヨークのアートスチューデンツリーグなどでの研鑽を積んできました。でも結局は芸術を作る本質は、自分自身の歩んできた人生なんだと目が開かれ、自分の絵画の傾向が、ただうまいだけでなく人を感動させられる、自分自身を感動させられる絵画へと変化していったのです。
この表れの一つがこの大賞作品の「Woman in the Ruins」です。日本のトップランクの絵画コンペで大賞を取ったことは良き力を発揮する励みになります。次は世界トップへの挑戦です。
この大賞作品は来年1月の展覧会で見られます。情報は以下の通りです。
http://www.nagai-garou.com/koubo_nihon/index2018.html