おいしい生活

写真の二川幸夫さんは建築写真では世界一の実績と哲学を持ち、GAという世界的に著名な建築写真の専門誌を出版されています。自分が気に入った建築の写真しか撮りませんが、二川さんに写真を撮ってもらえることは、建築家のステータスとさえ言えます。また、建築の哲学についても世界一等の博学者です。
たまたま、視力低下を訴えて、私の病院を受診し、私の執刀で白内障手術を受けて、その後は視力が両眼とも1.5に回復し、世界中を車を自ら運転して取材に行けるようになり、とても喜んでいただいています。
その後、私が建築について素人であったために、素人同然の設計屋に騙されて、ひどくダメージを受けたことがありました。この苦悩時に、私に建築へのアドヴァイスだけでなく、人生の師ともまた年長の友人ともなっていただき、多くの薫陶を受けました。二川さんは話しているだけで、周りのものが元気になれる、エネルギーとオーラを発しています。世界中の建築家や建築のアドヴァイスを求める識者とのエピソードを聞くと、自分もまるで世界の建築家と伍しているかのような気持ちになってきます。
ブログでも出てくる安藤忠雄さんを見出したのは、二川幸夫さんです。安藤さんから聞いたのだが、“住吉の長屋”を作ったときに、突然、二川さんが安藤さんを訪ねて、この建築の写真を撮り、『おい安藤、俺がお前の写真集を出してやる。』と、凄みのある声で突然言われ、数年後に“安藤忠雄の建築写真集”を出版して、その後安藤さんは著名になったと安藤さんご本人の言です。
また、二川さんは大変な食通であり、まずいものを食べるくらいなら食事しないほうがましというくらいで、世界中のうまいものを堪能しています。その二川さんの日本での第一の店が、京料理では日本一の京味で、写真はここへご一緒させていただいたときのものです。


二川さんの親友でありかつ日本一の京料理の名人が写真の西健一郎さんです。京味というお店を東京で開いています。もともと、西さんのお父さんは明治の元勲で食通の西園寺公望公の料理を作っていた日本一の京料理の名人でした。西健一郎さんも初めは京都のたん熊で料理を修め、新橋に出てから京味を開いたわけです。その後、多くの文化人や芸術家、政財界などに多くのファンがいます。基本的に、京味は初めての一見さんは予約が取れないので、情報が限られていますし、常連客で予約は一杯です。

私も二川さんのお供をしてからファンになり、両親、友人、スタッフなど連れて食事の機会があります。京都の有名な料亭はほとんど知っていますが、やはり京味の深い味わいには一日の長があります。最近、ミッシェランの星が話題になっていますが、京味は取材拒否店ですので、出ていません。しかし、ミッシェラン東京の三星店は、残念ながら味は期待はずれで、本当の味はこのような京味のようなところにあるのです。
西さんはテレビや月刊文春などで連載紹介され、最近はNHKのプロフェッショナルで出ました。西さんの生涯修行の心意気があることで、あのような究極の味が出るのであろうと思われました。


世界中には実に味を求めた本当のプロフェッショナルが多いのです。私の地元の横浜で最高のお店は、この写真の元町梅林です。元町梅林も女将(おかみ)がよくNHKに出ますので、全国的に知られていますが、何よりも、そのまじめな食材を求める究極の姿勢が素晴らしいのです。トマトでも、魚でも、豆腐でも、その食材は日本の最高のものばかりを使っています。お上は前から良く知っていますが、目の病気で最初に残念ながら大学病院に通ったのです。そこでレーザーを打たれ、とても痛いだけでなく、恐怖を味わったために放っておき、結局見えなくなってしまいました。私は客として通っていたのですが、遠慮して私には何も伝えずにいて、私も知りませんでした。年とともに、どう見ても見えにくそうかなと思っていたのですが、ある日私の病院を受診しました。残念ながら大学病院で黄班部にレーザーが入れられているので、視力回復は制限がありますが、硬くなってしまった白内障に対して、私が手術を執刀しました。その後の視力は0.01から0.6まで回復し、また料理の名人の世界に戻って行きました。もし、初めから私の病院で網膜も治療したならば、1.0以上は出たと思います。黒澤明監督がご贔屓であったようで、真の芸術家は、元町梅林のまじめな、おいしいものを求める姿勢を感動と共に味わえます。


世界にはおいしい世界が広がります。アメリカの学会でいつも講演しますが、このニューオリンズはもともとフランスの植民地であったことから、アメリカでは特異の文化があり、特にジャズ音楽と独特な食事文化があります。この店は長い歴史があり、ホウレンソウとカキをオーブンで焼いた独特のロックフェラーオイスターで有名です。実は横浜のオイスタバーでも同じ名前でメニューに有るのですが、全く別物です。食事でももっとまじめにやれと腹が立ちました。本物を知らない者に有名な名前だけを真似して、恐ろしくまずい別物を食わせるのは、ほとんど犯罪的です。まるで、最新の白内障手術や網膜手術といって、実は全く別物の古くからの方法の手術を施行し、視力が出なくても平気な現代の医学の状況と似ています。本物を見極めるのは自分の命を守る自分自身の役目です。もっとも、眼科は深作眼科に来れば、全ての分野で、網膜の手術も、白内障手術も世界最高の設備と技術を受けることができます。

東京のミッシェランの星はあてにならないと申しました。しかし、パリの星は参考になります。ここはトュールダルジャンです。年代物のワインを蝋燭で照らしながら、オリを除くようにデカンタに移しています。先日、日本のフランス料理店で同じようなことをしていましたが、単なるパフォーマンスで、形だけ真似ても、本質を捉えなくては駄目だと思いました。本物を知る眼を養わなくてはなりません。
深作眼科に来る患者は重傷者が多く、多院でいじくられた方が多い。他所ではこう言われた、と延々と患者の付き添い家族が述べます。今までの治療過程への不満ですね。それを聞くに、患者とその家族が、病気を治すための本質的な態度に著しく欠けていることを感じます。手術をどこで誰から受けるかの選択が非常に重要であり、治療の90%を占める本質的なものですが、多くの方はこれに気づいていないのです。下手に手をつけて、視力がかえって落ちて、回復の可能性が低くなるまで来てから、やっと多くの人に聞いて、深作眼科を見つけ出し、何とかしてくれと来院します。しかし、我々は魔法使いではない。科学者であり、しかも医学という不十分な科学の世界です。不十分と認識しているからこそ、世界最高の水準にある現在でも、より良い状況を日夜追い求め努力を重ねています。


この、うなぎは、私の患者さんでもあります 野田岩の社長さんが料理してくれた、大好物の野田岩横浜本店での天然うなぎのかさね重です。白焼きと蒲焼のハーモニーは最高です。最高の天然ものですから値も張って一万円以上します。ところで近くのダイエーでは中国産の蒲焼が500円くらいで売っています。もちろんうまくは無いし、ひょっとすると農薬も心配です。うなぎは値段が違うので分かりやすい。しかし、白内障手術や網膜剥離手術の値段は保険で費用が決まっています。例えてみれば、野田岩の天然物のうなぎの蒲焼とダイエーの中国産のうなぎの蒲焼が、同じ値段の1000円で売られているようなものです。日本の患者さんはある意味で幸せです。深作眼科の白内障手術は眼内レンズもアメリカでは2倍の保険請求ができる高価なレンズを使い、常に最新の機械設備で、完全無菌室で感染症も無く、10万件という手術経験の日本で最も経験の深い術者が、世界最高の安全性と結果で手術施行するのです。蒲焼で言えば、天然物のうなぎを、野田岩の経験豊富な料理人が、備長炭で丹念に焼き、炊き立ての新潟魚沼コシヒカリの上に乗せ、ぴかぴかに磨いた古材の光が気持ちよい個室の中で、気持ちよい仲居のサービスで、うなぎと飯を深々と味わうのに、一万円ではなく千円しか請求されないようなものです。日本の患者も冷静に、不完全な医学の中で、良い結果を得たいのならば、よくよく調べてから医療機関にかかってください。でも、眼科は簡単です。深作眼科にて世界最高の白内障手術と網膜手術、屈折矯正手術、形成手術、緑内障手術、角膜手術などなど迷うことなく、かかることができます。手をつけずに、取り返しのつかなくなるように悪くなる前に、速やかに来院してください。それが、貴方を救う道です。