日本画大賞展入選の初の日本画大作の「難破船」と油彩画永井画廊個展

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難破船

 来る8月26日から31日にかけて、日本橋三越本店本館6階の美術特選画廊にて日本画大賞展の入選作品展示があります。220作品中20点が入選作です。僕としては初の日本画大作です。三越では、20作家20点の大作50号の入選作品と、販売用の10号作品がさらに20点展示されます。

 僕は6歳の頃より油彩画を始めて、数千点描き昨年はヴェネチアヴィエンナーレにも展示していますが、今回初めての日本画作品のコンテストに出したものです。高価な岩絵具ですが、宝石のような色彩の美しさには、描いた本人がうっとりします。
 絵の題は「難破船」です。砂浜には難破した船とそこにうずくまる男がいます。男は死を意識して、骨のような岩肌の丘の上には枯れ木が一つあります。空には鳥が飛び絶望の男を見ている。そこへ海原の中にイルカの大群が来る。まるで十字架をもたらすように浜辺に向かう。すると空には天から光の階段が伸びて魂の救いをもたらす。そこには何処からかワグナーの交響曲のような救いへの音も聞こえる。絵の中には常に物語が有るのです。
 是非展覧会をご覧ください。
 なおまた油彩画の個展が銀座の永井画廊にて10月5日より17日まであり、これも全て新作で臨みます。この個展は昨年の公募日本の絵画展への大賞受賞に対してへの、僕の単独個展です。これも是非ご覧下さい。