多焦点レンズ移植術が3月いっぱいで先進医療特約から外される。

 

 ここのところ、毎日毎日多くの手術を夜中まで施行している。特に多焦点レンズ移植術の駆け込み需要が起きているようだ。実は、年末年始の会議で正式に多焦点レンズについて、先進医療特約から外されることになった、とのことである。
 生命保険の先進医療特約の支払いの3分2が多焦点レンズとなったということらしく、生命保険会社がお金を払いたくないと、裏から手を回したのでしょうかね。
 ただし、年末年始の会議で決まったという内容は、多焦点レンズの有用性が証明出来なかったので先進医療から外す、という驚くべき全くの間違った認識です。
 確かに眼科レベルの低い日本では、多焦点レンズを使って遠くも近くも見えにくい手術をしている施設も多くあります。ただそれは多焦点レンズが悪いのでは無く、その手術をした眼科医の技術レベルが低いのが原因です。
 下手くそな手術をする眼科医の症例結果を無理やり引用して、一般論のようにいうのはお門違いですよ。現に深作眼科の多焦点レンズ移植後の患者は全て最高の裸眼視力を得ているのですからね。世界を見ても欧米中心に毎年数千万人が多焦点レンズを選んでいます。
 ようは生命保険会社がお金を払いたくないのですよ。多焦点レンズ移植術をしたくて先進医療特約に入った人への背信行為だと思いますがね。
 今後の多焦点レンズ移植術の扱いは、来月の国の会議で結論を出すようです。基本の単焦点レンズ相当の保険負担料金と、多焦点レンズの差額を自費で払うような、欧米では一派的とも言える方式が、考えられているようです。
 もしも3月いっぱいまで先進医療特約を使った多焦点レンズ移植術を受けたい方々は、一刻も速く深作眼科を受診して下さい。人を救う為なら、我が身を犠牲にして、毎日百人ずつでも手術をしますよ。
 僕は多焦点レンズの開発者の一人であり、カナダで800人の患者に世界最初の多焦点レンズを移植した時からの世界の最先端グループの一員です。最近の国際眼科会議での、世界から多焦点レンズの臨床データを持ち寄って検討する、会議の座長でもあります。日本人にも、世界最高の眼科手術を提供して、幸せな裸眼視力生活を味わって欲しい、と切に願う次第です。