花も花なれ 人も人なれ


花も花なれ、人も人なれ
細川護煕さんは吉井さんのご紹介から、以前より患者さんとして来ていただき、白内障の手術治療も当方で行い、経過良好です。今回、奥様の佳代子さんにも白内障治療をご依頼頂き、多焦点レンズによる手術治療で、遠方と中間、近くと裸眼での視力を最高の結果を得ております。


細川佳代子さんは以前より、多くのボランティアでの活躍を存じ上げていました。今回、佳代子さんの著書である“花も花なれ人も人なれ”を頂き、一気に読み終えました。佳代子さんの子供時代から、護煕さんとの出会いと結婚、さらに政治家の妻から、現在の多くのボランティア団体の代表と活発な活動を、ユーモア溢れるエピソードと共に紹介されています。角川書店から1600円で出版されています。ご一読をお勧めします。
細川護煕さんも佳代子さんも大変お忙しい方ですが、このようなお忙しい方であるからこそ、医療機関を選択する術も、また情報を得る人脈もお持ちです。ですから、迷うことなく、世界最高の眼科治療機関である深作眼科での白内障手術を選ばれました。
眼科手術はどこで誰に手術を依頼するかが99%の成功を約束します。多くの方が誤解しているのが、大学や総合病院の眼科手術を過大評価していることです。大学はいうまでもなく、研修を得る目的の施設です。総合病院の眼科も通常は大学の関連病院で眼科手術の経験を積む目的を持っています。何も好きこのんで経験に供する必要はありません。誰に手術を依頼したいのかを、その実績を冷静に判断して決定してください。深作眼科は約10万件の眼科手術を経験して、かつ白内障緑内障、網膜硝子体手術、形成手術、角膜手術など全ての眼科手術で世界最高の設備と最高の技術を提供できるのです。このような施設は世界でも非常に稀ですが、実績が証明しています。眼科の世界は特殊な専門家の世界です。多くの方は、正確な情報を知りません。中途半端な情報が患者の選択を迷わせます。
これを書いていて、新聞テレビ欄で、マスコミ操作がお上手なある医師のテレビ出演があったことを知りました。4分間での白内障手術とありますが、彼は少なくとも私より手術の操作は明らかに遅く、不正確です。彼は白内障のカプセルを綺麗にクリーニングすることをしません。つまり手術操作が不完全です。それでも4分かかるのですから遅いわけです。クリーニングをしないし、かつレンズが長くはもたない種類のレンズを使用するために、術後の視力があまり良くないし、10年もすればレンズは劣化する。現に不満を覚えた患者が何人も当院で治してほしいと来院している。中にはA医師を訴えるという患者もあった。それを私は患者をなだめて問題とならないようにした。しかし、また間違った情報を伝えるために番組で患者を騙す情報を伝えるならば、かばう必要も無かったかと後悔します。
以前に、網膜剥離の患者さんの眼球を摘出したS眼科について述べたことがある。そのS眼科は相変わらずインターネットで間違った情報を流し、網膜硝子体について経験も設備も知識も欠けているのに、初心(ウブ)な患者をそこへと誘導しようとしている。何のための医師の仕事と思っているのか。およそ医師は使命感を持った聖職である。間違った情報で、劣悪な医療を患者に押し付けて不幸な結果を作っている。実に嘆かわしいことです。
N大学眼科などの大学眼科は、加齢黄班変性にたいしてPDTというレーザー治療で失明者を量産している。私は、何度もテレビや新聞で、この海外ではもはや否定された、かえって悪くなるPDTをしてはならないと主張してきた。しかし、それに対して、日本人は外国の人とと違う。日本人には効くんだと言う。正気かと思う。日本人と外国の人との眼が別物だと主張するごまかしが、いかに多くの人の視力を奪ったか。これらの、日本の中に蔓延する医学が引き起こす医原性の病態は、患者も注意して避けなくてはならない。テレビ、インターネットなどの情報は間違いも多く、玉石混合ですから、まずは、疑ってみましょう。口コミや実際の成績を冷静に参考にしましょう。
このように、患者さんはこと手術に関しては、もっと慎重であるべきです。細川さんだけでなく、日本のトップの人々が深作眼科を選ぶという、正しい判断を下していることを参考にするべきです。
我々深作眼科は眼科手術治療を聖職と使命感を持って考えています。ですから、常に正しい情報を伝える努力と、世界最高の技術を維持し、世界最高の設備に常に更新する努力を怠らないのです。このような眼から見て、あまりにも間違った情報が患者さんに伝わりやすい現状に対して、大いなる憤慨と危惧を覚えております。

細川佳代子さんの著書の題名は、細川ガラシャ夫人が石田三成からの人質になるのを避けようと自分の胸を突かせた際に呼んだ辞世の句から取ったものです。つまり、『散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ』です。苦しみの中でさえ、あるがままを受け入れ、精一杯生ききった満足感がむしろ現れているのでしょう。あるがままの自分の姿を発見することの大事さを述べているようです


細川護煕さんは政治家をおやめになってから、陶芸家として立派なプロになられた。以前からの書道家としての姿もある。、さらに近年は吉井さんの影響もあるのか、絵画の世界に飛び込んでこられた。私も、近年の吉井さんとの交流から、フランスや日本の多くの偉大な芸術家や家族との交流を経験し、大いに触発された。この経験から美術の夜間教育機関で専門的な画家としてのスタートをする決心をし、その準備を始めた。
先日、ヨーロッパの学会から招待があり、ローマで講演を行った。その講演の合間の時間を都合して、ローマの風景を油絵で描いた。私は、パリで昔活躍した佐伯祐三が実に早い描きで一日に油絵を2−3枚描いていたと読み、影響された。学会中日と学会の終了日の2日間で油絵を4枚描いた。

このテレベ川岸ではサンタンジェロを含む川岸と橋を描いた。

また、他の2枚は古代ローマの代表的な遺跡のフェロ、ロマーノを描いた。この場所は実に世界中の観光客の多いところだった。朝早く描きに行ったときは調子良かった。時間の経過と共に、周りからイタリア語、ドイツ語、フランス語、英語が聞こえてきた。見回すと30人以上の人々が私の周りで、絵を覗き込みながら、色々話したり写真を撮ったりしている。やたらとイタリア語で話しかけてくる。どうも地元の絵描きと思っているようだった。


イタリアの学会の講演では学会誌の記者の注目があり、3本の論文が出版されることになった。この打ち合わせ最中に実はカメラが無くなった。この為に、学会の写真が消えてしまい、写真構成が充分取れなくなってしまった。
ローマは実に古い遺跡が多く残っている。このコロッセオという、円形競技場は5万人以上の人を収容する、剣闘士などの命がけのショーを見学する場所として使われた。時のローマ皇帝が市民の娯楽としてショーを行った。地下には猛獣や剣闘士がせり上がるような仕掛けがあり、その跡がある。時には競技場に水を張り、戦艦を浮かべ海戦のショーも見せた。映画のグラディエーターはCGでの再現であるが、現存の遺跡をみるとその大きさに圧倒される。いつの日か、佐伯祐三をしのぐ絵を多く描いておみせできると思う。
今は、夜間講座で、2人のモデルを使い、自作のキャンバスに50号の油絵を描いている最中です。昨年までは絵画のコレクターでしたが、今や作家でコレクターであるという、日本では特異な存在になりました。睡眠時間を削り、眼科治療と絵画作家の二つの顔に特化しているような、猛烈に忙しい生活を送る毎日です。