美しきものを愛でる心

私は横浜生まれの横浜育ちですが、学生時代に他所に暮らした経験があります。パイロットの航空大学時代は宮崎の南国生活を味わいました。その後の医学部生時代は関西で暮らしたく思い6年間を良くも悪くも昔からの価値観が漂う石山寺近くに住んでおりました。学生の遊ぶ町は京都の河原町あたりですから今でも京都の学会があるとできるだけ参加します。
京都の古美術を扱う老舗の柳さんはその道の達人ですが、先日柳さんを訪ねて面白いお話に時間の経つのも忘れました。柳さんのお店を入ると小さな畳敷きの間がありその周りに椅子が配置してあります。ここが、よく訪ねられた白洲正子さんの指定席でした。白洲正子さんは骨董についての鑑識眼は相当のものであり、柳さんも逆に色々と教えていただいたことも有ったそうです。柳さんと白洲正子さんとの縁から細川護熙さんの陶芸作品を展示会を開き販売するようになったとのことです。12月初旬に毎年開催してるようです。今年の陶芸展示会の直前に、私は細川護熙さんと銀座で食事をしておりました。食事の後に東京駅からすぐ帰るとのことでしたが、湯河原に帰ってから、展示会に出す陶芸作品の箱書きを、これから明日に掛けて250ほど書かなくてはならないとのことでした。陶芸の箱書きは絵画で言えばサインであり鑑定書の役目をしますが、なかなか大変なことです。柳さんのお話では京都の展覧会を楽しみにしている方が多いそうです。私も、眼科外科医としては世界の頂点を極めていると言えますが、趣味の領域の油絵をピカソのごとくのプロの領域に高めたいものだと興奮した思いでした。


現在、白洲正子さんと白洲次郎さん関連の美術展が横浜そごう美術館で開催されており、私も訪ねました。そのなかに白洲次郎さんから、細川護熙さんが参議院議員に初当選したときに出した、お祝いの手紙が展示してありました。
細川さんに白洲さんを良く知っているのかとお聞きしたところ、祖父の細川護立さんが白洲正子さんの父の樺山愛輔さんと友人であり、かつ父親の細川護貞さんが吉田茂さんと親しく、その側近の白洲次郎さんと親しかったと、昔からの知り合いだったそうです。細川護立さんは白樺派の美術紹介に関与しましたが、その流れで吉井画廊吉井長三さんが後に白樺美術館を清春芸術村内に作り、また細川護熙さんと懇意になり、ひいては吉井さんと親しい私が細川さんとも親しくさせて頂くことになったわけです。不思議なご縁から、日本の近代史の流れに私も身近にいることを実感しております。
私は、芸術の世界に身を置くことが最も落ち着く気がします。私の本業である眼科外科医も、私にとっては芸術の世界です。単に手術するだけでなく、芸術の域にある美しい仕上がりの手術を追及することは、患者の見える機能を最高度に引き出すことになります。日本は保険制度で誰の手術でも同じ値段で設定されています。これは細川さんの美術品の陶芸茶碗でも、特売市で売っている大衆用の数百円の茶碗でも同じ値段をつけるようなものです。逆に言えば、深作眼科の世界最高の手術を世界基準では信じられないような安い費用で受けることができるわけです。患者さんにすれば幸せなことです。深作眼科で手術を受けた幸運な人は、ぜひ他の病気で悩んでいる人に紹介してやってください。いまだに、毎日、他の施設で手術を受けて視力が出ないで何とかしてほしいと、藁をも掴む思いで深作眼科に来院する人が全国から来ます。そのような方々の異口同音の言い方は、早く深作眼科を知りたかった!です。貴方も他の方が後悔しないように、早く深作眼科に行くように紹介してやってください。貴方の幸せを他の人に分けてやることこそ、多くの人々を幸せにする道です。


テレビの司会などで有名な脳学者の茂木健一郎さんの明快なトークを楽しんでいます。NHKの番組のプロフェッショナルはなかなか面白く、茂木さんが実にうまく話題を引きだしています。彼は、自分の脳が喜ぶことをしなさいと解説しています。
脳だけの世界ではそれも可能です。しかし、眼科手術は脳の精神活動ではどうしようもない世界です。芸術的な仕上がりの手術を可能としている眼科外科医の手術を受けることしか、患者は満足できません。私は今まで、約10万件以上の手術経験があります。しかも全ての分野の眼科手術です。白内障手術が最も多く6万件以上です。近視矯正手術は世界でも最も早く、もちろん日本では最初に始めています。網膜剥離では成功率100%です。初めにアメリカで眼科外科医のトレーニングを開始し、白内障や近視矯正はアメリカでの訓練で20代から最初から世界最先端の方法で始めています。当時の日本では全く理解されなかった超音波白内障手術で眼内レンズ移植術、近視矯正手術など20数年後では日本でも当たり前となったものを20年以上先んじて開始してアメリカなど世界で教えてきました。網膜もドイツで専門医としてのトレーニングを受け、網膜剥離の手術もドイツのシステムでBIOMシステムで網膜を全て見ながら手術できるために、非常に安全で確実な網膜手術ができます、ですから世界でも稀な網膜剥離手術成功が100%なのです。


吉井さんの人脈の凄さはつねずね感じています。例えば大女優の司葉子さんともお話しましたが、お尋ねになられた眼の問題について解答しました。日本の女性は年齢に比較して若く見えますが、眼は確実に年齢を重ねています。無理せずに芸術の域に達している眼科施設での検診が肝要ですし、特に手術は元に戻れませんから、最高度のレベルにある施設で手術をしないと後悔しかねません。眼科では深作眼科での手術こそが世界最高の結果を出していることから、決断を迷うことはありません。